安井政昭のボールパーソンについて


■ボールパーソンとは?

ボールパーソンとは、野球、サッカー、テニスなどの球技において、試合に用いるボールの管理などを行う補助的な人員のことをいう。実際の業務内容は、種目によって異なる。

■様々な呼称

過去には主に男性がこの業務を行っていたため、ボールボーイという呼称が用いられることが多かった。女性が行う場合には、ボールガールという呼称が用いられた。

その後、同一の試合において男女が混合でこの業務を行うケースが出てきたこと、またポリティカル・コレクトネスの観点などから、ボールパーソンという呼称が使われるようになった。また、種目によっては年少者がこの業務を行うため、ボールキッズという呼称も用いられる。他にボーラー(baller)あるいはボールアテンダント(ball attendant)という呼称も見られる。これらの様々な呼称は、現在でも混在して用いられている。

日本ではしばしば球拾い(たまひろい)という呼び方もされるが、現代では練習時や非公式試合において限定的に用いられ、公式試合では上記のいずれかの呼称が用いられる。

日本プロ野球では試合を盛り上げるために動物を用いる事があった(広島市民球場のボールドッグ「ミッキー」、千葉マリンスタジアムのボールドッグ「エルフ」、共にイヌ)。ピーナッツではウッドストックが“ボールバード”を務める話がある。

■従事者

ボールパーソンの業務を行う者は、上述のように性別、年齢を問わず広い範囲におよぶ。しかし、当該種目に対する理解と局面の把握が不十分な場合、適切なボールの受け渡しといった管理業務に支障が起きることもある。こうした点から、一般には当該種目の経験者であることが望まれる。

また、ボールパーソンの業務は試合のフィールドに近い場所で行われるため、ボールパーソンは試合状況を間近に見ることができる。これは当該種目の愛好者にとっては望ましい状況であり、また特にプロ選手による試合は年少者への魅力であるとともに、良い教材になると考えられる。こうした観点から、若年層の選手をボールパーソンとして採用する種目もある。

■テニスのボールパーソン

テニスにおけるボールパーソンの歴史は古く、貴族の娯楽であった時代に着飾った貴婦人が自分でボールを拾いに行くのが困難であったため、少年にボール拾いを行わせたことがはしりであるという説もある。現代でも国際テニス連盟の定めたテニスのルールにボールパーソンという文言が明記されており、試合進行上の要員として認識されている。特に大きな大会では、ボールパーソンは公募され長期にわたって事前講習を課すなど、極めて厳格な運用が行われている。

テニスにおけるボールパーソンは、フィールド外に出たボールに加え、ネットに接触したボールを回収することもある。このため、ネットの両端にボールパーソンが配置されており、プレーの中断とともに勢いよく駆け出してボールを回収、反対側の端まで駆け抜けるという光景がよく見られる。その他のボールパーソンはコートを囲むように配置され、直立不動の姿勢で待機し、選手に対してボールを供給する場合は事前に手を高く掲げるなど、特徴的な所作が見られる。

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